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◆Ending#1/ SP:ALL/ バサラ
●“Eins-Yggdrasil-初まりの樹”

 

RL: 約束どおり――
RL: 少女は其処に居た
RL: 樹に凭れ掛かり――静かに眼を閉じている

RL: そしてもう一人
RL: 先程判れた青年も、其処に居た

 

 

煉: ヴィジョナリー〉【外界】8+D4=12

煉: [意識体-GHOST-]『ふぅ………』

煉: 黒衣の魔法使い──その操り人形である、簡易義体が現れる。

煉:                 ──実を言うと、ティル・ナ・ノーグを召喚した時点で、
煉:                 ──煉の魔力は底を尽き、あの時彼を動かしていたのは、
煉:                 ──ティル・ナ・ノーグに満ち溢れていた魔力。

煉: と言う訳で、本体は一足先に、自分の城──そして某地球監視所へと帰還していた。

ルー:    ザッ…

ルー: 「………。」

ルー: 全身をほとんど朱に染めたもう一人の魔法使いもまた……結末を見届けるべくこの場に現れた。
ルー: 魔力もほぼ空、体力も尽きかけ――それでも、事の顛末を見届けるために。

勇: 「………」

勇: ――ユラリッ

勇: 最後に現れた影も、その消耗度では先の二人と変わりない。
勇: 鞘へと収めた刀を杖に、どうにか立っている、という状況だ。
勇: ――その上、背には自分と変わらぬ体格の男を、背負っているのが極め付き。
勇: 何時倒れてもおかしくない状況ながら――、それでも、全てを見届けるべく、足を運ぶ。

煉: [意識体-GHOST-]『………“女の子-真月-”を杖にするんじゃないよ、情け無い──』

煉: と、勇に一言チクリとやりながら、
煉: 世界樹のふもとの少女に歩み寄る。

勇: 「……何処かの兄弟子が、怪我人担いでくれるならしませんよ」

勇: そう言いつつも、刀を腰にさげなおす。

煉: [意識体-GHOST-]『………君の先輩だろう。労わって差し上げなさい。』
RL: 焔「―――ん……ぁあ」
RL: 焔「―――いや、それは結構だ……自分で立てる」

RL: 眼を醒ました焔は勇の背中から降り、――一人で歩く

勇: 「……そうですか」まぁ、弟相手に見栄を張りたい、という気持ちも解らなくはない。素直に降ろす。

RL: 柘榴「じゃ、俺はこっちだな」

RL: 入れ違いに立っていた男――柘榴は反対に――此方に歩いて来る

ルー: 「……柘榴…へっ、当然生きてたか。」

ルー: 満身創痍ながら、にっと笑みを浮かべる。

勇: 「……よう、遅かったな」憎まれ口を叩く。
RL: 柘榴「駆けつけようと思ったら、何処か別の次元に行っててね」
RL: 柘榴「此処で待ってたら帰って来る、と踏んだのさ」
煉: [意識体-GHOST-]『悪いね。勢い余ってと言う奴だ。』
ルー: 「ま、その勢いのお陰で勝てたんだ。問題ねえさ」
勇: 「勢い余る兄弟弟子にはさまれ、苦労した」
勇: 「……それが一番の原因かな」自分の惨状に、肩をすくめる。

RL: ■■「――来た、か」

 

RL: こうして――二人と四人が対峙する形となる

 

RL: ■■「さて、話す約束だったな」
RL: ■■「そろそろ初めても良いか?」

RL: 少女はゆっくりと眼を開ける

煉: [意識体-GHOST-]『ああ、お待たせ。』
勇: 「……」視線を真剣なものに戻す。
ルー: 「……」同様に、少女へと視線を向ける。

RL: ■■「先ず――最初に、この世界樹が何なのか、について話そう」

RL: 少女は軽く樹に手を触れる

RL: ■■「全ての――生ある者は――此処から生まれる」

RL: そして軽く地面に手を触れる

RL: 世界樹から――ゆっくりと――葉が舞い落ち――それが地面へと吸い込まれ――……

RL:         ス―――

 

RL: 何処かの病室が見える

RL: 病室では――正に今、子供が生まれた所だ

 

RL:                    ス―――

 

RL: ■■「―――このように、な。判るか?」
煉: [意識体-GHOST-]『ああ──』

RL: ■■「―――そして、全ての生ある者は――死んだ後、此処へと戻ってくる」

RL: 再び――少女はゆっくりと地面に手をつける

RL: 世界樹の根に――ゆっくりと――“何か”が流れ込んでくる

 

RL:             ―――ス

 

RL: また、何処かの病室が見える

RL: 病室では――正に今、一人の老人が息を引き取った所だ

 

RL:                                ス――

 

RL: ■■「………理解出切る、か?」
煉: [意識体-GHOST-]『命の円環──ここで行なわれているんだね。』
RL: ■■「そうだ。此処までは理解出来たな?」

RL: 少女は皆に苦笑と確認を投げかける
煉: 首肯を返す

勇: 「………」沈黙のままに頷く
ルー: 「………」同様に首肯。
RL: ■■「……しかし、だ」

RL: ため息と共に語り出す

RL: ■■「この――命の円環――そうシステムと言っても良いか――に――含まれない、輪の外の者達が存在する」
RL: ■■「――そう、例えば“創られた命”や――此度の“代行者”フリージアと言ったか、がそれに当たる」

RL: 少女は世界樹の根元に腰掛ける

RL: ■■「私の役目は、動けないこの世界樹に変わって、そういうシステムから外れた者達の魂を回収する事、だ」
煉: [意識体-GHOST-]『ふむ──。』
勇: 「生命として魂を得た者ではなく……創り出された命、か……」確かに、ならばこの機構の、循環の中にはないだろう。
ルー: 「………ふむ。」

RL: ■■「故に――私は世界樹の“代行者”と呼ばれる訳だ。文字通り――世界樹の意思を“代行”する者だから」
RL: ■■「まぁとは言っても――本来、というか今までは――そういう輪の外に居る者達は極々一部、滅多に存在しなかった」
RL: ■■「――故に私は一人でそう言う輪の外の者を回収して、この世界樹に魂を還して居た訳だが――……」

RL: ゆっくりと――樹を撫でる

RL: ■■「最近になって、そう、此処20年ほど、か。そういう、者達が激増してきた。特に通常の“代行者”等という存在がな」
RL: ■■「――……自然、そう言った本来の“輪から外れた者”の魂は放っておけば、循環が行われず――結果、世界のバランスが崩れ――法則が書き換わる」
勇: 「……システムの維持。それが、君の目的か……」
RL: ■■「………“私の”では無い。世界樹の、だ」
RL: ■■「――私は唯の“代行”する者に過ぎない。私に意思等――――………無い」

煉: [意識体-GHOST-]『ふむ──。』

RL: 少女は自嘲気味に言った後――ゆっくりと首を振る

RL: ■■「―――話が反れたな、故に私は協力を仰ぐ事にした、それが――焔だった」
RL: ■■「幸い利害は一致していた――……まぁ私からはコレ位だ」

RL: 少女は――少し疲れた様に――口を閉ざした

 

煉: [意識体-GHOST-]『────世界樹か。』

煉: 改めてそれを見上げ、その大きさを確かめるように呟く。

煉: [意識体-GHOST-]『代行者の増えている理由と言う奴は分かる?』
RL: ■■「いや――私は――」 

煉: 世界樹も己の生きるシステムを維持するために彼女を生み出したのだろう。
煉: 為らばその活動を止めるようにと頼むのは不可能だろう。

 

RL: 焔「―――お前たちも聞いた事があるとは思うが」

RL: 焔が口を開く

煉: [意識体-GHOST-]『────』  兄弟子に視線を向ける
RL: 焔「――一つには“黒”の仕業だ」
煉: [意識体-GHOST-]『────』
ルー: 「………」
RL: 焔「――“黒”あれが――代行者、そのコピーを作り出している――今回のフリージアという少女のように、な」

煉: [意識体-GHOST-]『理由の一つは、至極わかりやすいものだったな』 苦笑とも溜息ともつかない笑い
勇: 「……らしい、手口だ」
RL: 焔「――他にも理由はあるのだろう――が、俺は知らん、な……」

 

煉: [意識体-GHOST-]『増え過ぎると世界のバランスを崩すのなら、程ほどになら、どうだろう。』
煉: [意識体-GHOST-]『例えば20年前の水準へ戻す程度に、だ。』

煉: これは少女に向け

RL: ■■「―――どうやって?」

 

煉: [意識体-GHOST-]『代行者の命を世界中に還す………つまり、殺すのかな?君たちのやり方は。』
RL: ■■「殺す――ね、まぁそう言われても仕方の無い事かもしれないが――まぁそうだ」
RL: ■■「――此処に連れてきて、世界樹の中へ還って貰う」

 

煉: [意識体-GHOST-]『“黒”の陰謀で増える分には、僕らの手で押さえることは可能だろう。』

煉: ──この話を聞けば師匠も確実に討伐命令を出すはずだ。

煉: [意識体-GHOST-]『他の、例えばフリージア嬢のような無害な存在は──待って貰えないだろうか。』
RL: ■■「――………判らんな。何故だ?」
煉: [意識体-GHOST-]『異端とは言え命だからさ。彼らも生きている。』
煉: [意識体-GHOST-]『命を扱う事を業としているのなら、分からない話じゃないだろう?』

RL: ■■「……………………貴方の力は見せて貰った。故にその力は信用する。そして――」
RL: ■■「――命の話も理解する……だが、だからといって、全てを信用は出来ない」
勇: 「……同じ、だからだ」ポツリ、と呟く。
RL: ■■「――――何だ?」
勇: 「同じだからだ、と言ったんだ。俺達と、『代行者』と。――そして君と」
勇: 「皆、同じ痛みを、知っているんだ」
勇: 「……異端、世間一般の術者の間で、そう呼ばれる存在の集まり。それが“ク・リトル・リトル(俺達)”でもある」
ルー: 「ああ……。それに、多かれ少なかれ、バサラやマヤカシなんてのはまともな世界じゃあ異端扱いだ。」

RL: ■■「――――……………」 少女は何処か――眩しそうに――二人を見た後
RL: ■■「………判った。良いだろう」
RL: ■■「――お前たちは――焔にも打ち勝ち――そして、私にも打ち勝った。それを信じてみるとしよう」

RL: 少女はゆっくりと煉の方に向き直る

煉: [意識体-GHOST-]『ん。』
RL: ■■「――約束しよう。フリージアのような無害な存在、または生きる意志がある者達については――その者が望まぬ限り、こちらから強制的に樹に還す事はせぬ」
煉: [意識体-GHOST-]『ありがとう。』
煉: [意識体-GHOST-]『その代わり………ほむらの代わりになれるかどうかは分からないが、』
煉: [意識体-GHOST-]『“ク・リトル・リトル(僕達)”に出来る事があれば言って欲しい。』
煉: [意識体-GHOST-]『──力ずくで要求を通しに来たんじゃなくて、話し合いに来たんだからさ、僕らは。』

RL: 少女は――少し考えた後

 

RL: ■■「―――……良いだろう。だが一応この眼で確認させて貰おう。“ク・リトル・リトル(お前たち)”が信用するに足るかどうか」

RL: ■■「それで――良いな?」
煉: [意識体-GHOST-]『勿論。』

煉: 小さく笑みを浮かべて首肯した。
RL: 少女は軽く頷くと――ゆっくりと――煉の元へと歩み寄った

 

RL: 焔「――さて、そっちの話は終ったようだが――」
RL: 焔「――俺はどうなる?負けたのだから――どのような扱いも覚悟はしているが――……?」

煉: [意識体-GHOST-]『────(ニヤリ)。』
勇: 「……何を今更」
ルー: 「……へっ、その辺はそこで意地悪なツラしてる“魔法使い”が決めるんじゃねえの?」

勇: 「俺の方は、兄弟喧嘩の勝った負けたを、後に引きずるような真似はしませんよ。後は強いて言えば、柘榴の件絡みですが……」
RL: 柘榴「あー俺は別にー……結局生きてるし。どうでも良いや」
勇: 「……と、まぁ。本人がこう言っている以上、それでお終いです」肩すくめ

煉: [意識体-GHOST-]『今回の一件、僕はお師匠から直接指示を賜ったからね。』
煉: [意識体-GHOST-]『決めるのは僕じゃなくて“お師匠-GrandMaster-”さ。』 にやにや
RL: 焔「………言う様になったじゃ無いか、泣き虫が」

煉: [意識体-GHOST-]『すごんだって駄目だよ。くく……っ、逃げるって選択肢はありえないからね。この期に及んでは。』

RL: 一つため息を付き――ゆっくりと歩み寄る

RL: 焔「―――まったく。性格は師匠譲りと見える」

RL: 観念した様に勇の目の前で立ち止まる

煉: [意識体-GHOST-]『師匠の、と言うより“ク・リトル(うち)”の家風だろ?』
RL: 焔「―――かも、な……」

 

ルー: その光景を――僅かに離れた場所で見やる。

ルー: 「へっ……雨降って地固まる、か。」

ルー: 未だ身体中を苛む無数の傷、それでも――しっかりと地を踏み締めて立ち続ける。

ルー: 「ま、えらく派手な雨だったみてえだが―――…」

ルー: ちら、と視線を――同様にその光景を見詰める柘榴へと向け。
RL: 視線を向けられた柘榴も肩を竦める

ルー: 「…――その分、晴れた時は気分爽快ってヤツだな。」

ルー:             ザァ………

ルー: 長い時を経て、再び繋がった絆。
ルー: それを祝福するかのように――。
ルー: 優しい風に吹かれ、世界樹の葉が空を舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルーin舞台裏: 舞台はストリート、軌道へ〈転移〉で帰るトコかな。
ルーin舞台裏: 柘榴とちょっと会話しよう
ルーin舞台裏: 折角の機会だからw

 

 

 

◆Ending#2/ SP:ルーファス/ カブトワリ
●ストリート

 

RL: 柘榴「しかし――」
RL: 柘榴「何だな、でかい事件だったよなぁ――……」

ルー: あれから数日――…何時もと変わりないストリートの一角。
RL: 屋台で買った肉を食いながら話かけてくる――もう傷は完治したらしい。
RL: 信じられない生命力だと思う。

ルー: 「そうだな――…スケールがでかすぎて実感がまだわかねえってのもあるが……」

ルー: とは言え……回復魔術の手を借りたとは言え、自分もきっちり完治しているのだから似たようなものだ。

 

RL: 柘榴「――とはいえ、ルゥもとんだ貧乏くじ引いたよな?」

ルー: 同じく、屋台で買った肉を齧りながら会話を続ける。

ルー: 「んぁ――…何が貧乏くじなんだよ?」

ルー: あまり食感のよくない肉を噛み千切り、飲み込む。

RL: 柘榴「んー?ほら、アレじゃんか。結局巻き込まれたって感じじゃねー?俺達」
ルー: 「ま、それもそうだな――…つっても、貧乏くじなんざ『俺達』にとっちゃ何時もの事じゃねえか。」

RL: 骨ごと噛み切ったのか――少し顔を歪めながら告げる
ルー: 『俺達』――それは、柘榴と自分だけを指した言葉ではない。
ルー: あの場所……ク・リトル・リトル全体の気質と言うか体質と言うべきか。
ルー: 厄介事、それも桁外れの厄介事に好かれる運命を持つ者があの場所には多すぎる。

 

RL: 柘榴「あーまぁな。でもま、不思議と悪い気は――しねぇってんだから始末に終えない。そうは思わねぇか?」

RL: 結局骨も食べたのか――空に為った手を軽く拭いて紫煙を取り出す

ルー: 「全くだな――。どいつもこいつも……俺も含めて始末に終えねえ。」

ルー: 苦笑、だがそれはすぐに微笑に変わり――。

ルー: 「だが、そうだからこそ……『俺達』は『俺達』なんだろうな。“生き様/スタイル”ってヤツだ。」
RL: 柘榴「ああ、ったく。死ぬまで――いや、それこそ死んだって変わら無ぇよ。こればっかりは、な」

 

RL: 紫煙を吐き出す
ルー: こちらは綺麗に骨だけ残して食べ終え、指についた油を一舐めすると……野良犬が群がっていたゴミ箱へと骨を投げ入れる。

RL: 柘榴「行くのか?」
ルー: 「ああ。」

ルー: 短く答え、立ち上がる。

RL: 柘榴「嫁さんによろしくな――ま、ご近所さんだしな。上じゃ」

ルー: 空は青く澄み渡り――…淀んだストリートにすら清浄な光を注いでくれる。
RL: こちらも立ち上がり――紫煙を踏みにじる

ルー: 「そうだったな。――ま、近所づきあいで顔を合わせる事もあるかもな。」
RL: 柘榴「ああ、子供、元気な子だと良いな」
ルー: 「ああ――ありがとよ。産まれたら連絡するさ。」

 

ルー: そのまま、静かに歩き出す。
RL: 軽く拳を合わせ――ストリートの雑踏の中へと消える。
ルー: 互いに背を向け――しばしの別れ。
ルー: 何時かまた、道が交わる時が来るのだろう。
ルー: そう予感させる別れ――

 

ルー: もしかしたら“舞刃”も……家族と袂を分かった時、この感覚を感じていたのかもしれない。

 

ルー:               バヂッ――

 

ルー:         カッ!

 

ルー: ――蒼く晴れた空を、地から天へと駆け上る一条の雷が引き裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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勇in舞台裏: 今度こそ、やんさんにADをしてもらうべく、師匠のとこにいこう。
勇in舞台裏: RLは焔をするようにw

 

 

◆Ending#3/ SP:勇/ ハイランダー
ク・リトル・リトル

 

 

RL: 懐かしい――そう感じた
RL: ほんの六年前と何も変わって居ない――……

 

勇: 「――事後報告を押し付け、相棒は遁走……」

勇: 「――兄弟子はドコゾで女の子と一緒(推定)……」

勇: 「――故に、俺は今、師匠の書斎の前に立っているのだった、まる」

勇: 溜め息一つ。

勇: 「……貧乏籤ひくのがうちの芸風とはいえ、今回は俺が一番引いた気がする」
RL: 焔「―――独り言が趣味なのか?暗い奴だな」
勇: 「誰がですか。世の中の不条理を、嘆いているだけです」
勇: 「……ともあれ、しなきゃならない事は、してしまいましょう。報告書は書いてきましたし、本人も連れてきましたし」

勇: そう言って、目の前の扉をノックする。

勇: 「勇です。報告に参りました」

煉: ユリウス『入れ………』

 

煉: 扉の鍵が開き、入室を許される
勇: 応答に従って扉を開け、中に入る。
勇: 一礼し、

勇: 「水無月 焔に関する一件の報告書、ならびに本人を提出に来ました」
RL: 焔「―――ご無沙汰しております。今更――とお思いでしょうが――水無月焔。帰還しました」

RL: 片膝を付き――頭を垂れる
煉: 二人の顔を順に眺めやる。

煉: ユリウス「御苦労──」

煉: 勇の言葉にそう返し、報告の書面を受け取る。
勇: 書類を渡した後は、壁際に下がり、室内の他の二人を邪魔せぬように立つ。

 

煉: ユリウス「焔よ──」
RL: 焔「―――はい」

RL: 膝を付いたまま――答える

煉: ユリウス「──此処を出て後、道は見えたか」
RL: 焔「――――………いいえ。未だ、道は見えぬ所に居ります」
煉: ユリウス「──そうか。」
RL: 焔「―――………はい」

 

煉: ユリウス「お前が、勇達の持ち得なかった物を気付かせたように──お前の見失った物を、此処で見詰めなおすが良いだろう。」
RL: 焔「―――………それ、は」

RL: 焔「―――いえ、了解しました」
煉: ユリウス「暫く謹慎を命ずる。暇があれば悪餓鬼どもの相手でもしてやるが良い。」
RL: 焔「……………は、い」

 

煉: 悪餓鬼──の、部分でちらりと視線が勇を向いたのは気のせいだっただろうか。

煉: ユリウス「──“黒”の件、調査を他のものに命じてある。謹慎が明ける頃には具体的な動きを指示する。以上だ。」
RL: 焔「――――………」

勇: 「……」苦笑。確かに――この『義父』にとって、手がかかる『義息』であることは、否定出来ない。

RL: 言いたい事はあった筈だ
RL: 聞きたい事も
RL: だが――それを聞かないのなら――……俺は……

RL: 焔「水無月焔。命、確かに承りました」

RL: 立ち上がりそうはっきりと口にすると出口へと向かう

RL: 去り際
RL: 本当に小さく

RL: “ありがとうございます”と

RL: 聞こえた――様な気がした………

 

勇: その背を見送り、

勇: 「さて。……師匠、俺もこれで任務終了、ですよね?」

勇: まぁ、元々任を受けた身ではないが、追跡に加わった以上、こう言ってもおかしくはあるまい。

煉: ユリウス「うむ。」
勇: 「なら、家に帰る前に、一つお願いがあるのですが」
煉: ユリウス「聞こう。」

勇:実験場の使用許可を下さい。俺と……もう一人に」

煉: ユリウス「好きに使うが良い──施設の扉は開放しておくように伝えよう。」

勇: あれ程の戦いを潜り抜け、疲労も未だ抜け切っていない身でありながら。既にその目には挑戦という輝きがある。

勇: 「有難うございます」

 

勇: 一礼し、退出する。
勇: その足取りは、軽く、速い。
勇: ――進む先には、また一つ、背中が増えた。
勇: ――ならば、立ち止まっている暇など、あろう筈もない。
勇: ――更に前へ、更に上へ。
勇: ――魔王に背徳の塔と例えられたその向上心。それは、未だ尽きる事はない。
勇: ――しかし、同時に噛み締める。
勇: ――進む道は、決して独りで歩いているわけではない。その、自分にとっての『真実』を。

 

勇:               ――そして、雪原の地にある館に、あの詞が響き渡る。

 

勇:                『舞刃とは―――!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆Ending#4/ SP:煉/ フェイト
●煉の城

 

 

RL: 一通りの事情説明が終わり──

 

 

 

煉: クリス「煉くんの────/DIVINE WORK──

 

 

煉:           クリス「──馬鹿──────ッ!!!/──《Catastrophe》!!!」

 

 

 

RL: 彼の命も終ったような気がした

 

 

煉: [意識体-GHOST-]『うぅぅぅ────』

煉: それでも何とか納得してもらい
煉: こうして新しい簡易義体で復活した。

煉:         ──因みに“リア・ファイル”も“聖杯”もまだオーバーホール中だ。

 

煉: [意識体-GHOST-]『い、いきなり恥ずかしいところを見られた──』

煉: 苦笑して、連れてきた少女の様子を伺う。

RL: ■■「“魔法使い”も女には形無しか、この世の真理であるの」

RL: 何処か納得した風に頷きながら出された珈琲を優雅に飲んでいた

煉: [意識体-GHOST-]『五月蝿いやい。好きだから良いの。』

 

煉: [意識体-GHOST-]『とりあえず、暫くは様子を見てもらう事になるけど』
煉: [意識体-GHOST-]『世界樹からは離れて良いの?』
RL: ■■「構わん。必要な時は勝手に召還される」
RL: ■■「元々動けない世界樹の代わりに何処へでも行ける手駒として生み出された者だからの」
煉: [意識体-GHOST-]『そう。』

 

煉: [意識体-GHOST-]『それじゃ──ま、部屋は空いている所を使ってもらうとして。』
煉: [意識体-GHOST-]『やっぱり、名前が無いのは不便だと思うんだけど。』
RL: ■■「――……“お前”“君”“貴方”“貴公”“貴殿”」
RL: ■■「どれでも好きに呼んで構わんぞ?」
煉: [意識体-GHOST-]『二人称や代名詞じゃ困るんだよ。』
煉: [意識体-GHOST-]『ここに住んでいるのは僕ら二人だけじゃないんだから。』

RL in舞台裏: (*'-')y━~~ 僕は思うわけですよ
RL in舞台裏: (*'-')y━~~ ここで名前の話が出たら危険だと
勇in舞台裏: |w☆)y━~~当然、それは聞こうと思ったが
煉in舞台裏: なにがだ。
勇in舞台裏: |w☆))y━~~その役目は勇じゃないな、とおもい、自重した。
煉in舞台裏: |∀−) このやろう………

RL: ■■「……とは言ってもな、名等、考えた事も無し、呼ばれた事も無いぞ?」
煉: [意識体-GHOST-]『ふむ………。』
煉: [意識体-GHOST-]『では、僕が決めて良いかな。』
煉: [意識体-GHOST-]『君を顕す言葉を。』
RL: ■■「……構わんが――」

 

煉: [意識体-GHOST-]『──うん、これにしよう。』

煉: 指で空中に文字を描き出す──

煉: [意識体-GHOST-]『これからは、僕は君をこう呼ぼう』

 

煉: [意識体-GHOST-]『──命樹(いつき)と。』

 

RL: ■■→命樹「構わんが――名前を付けると言う事は“存在”を確定する、と言う事なんだが――……」

 

煉: [意識体-GHOST-]『そうだね。』

 

RL: 命樹「―――まぁ良い。響きは悪く無い。責任は――追々取って貰うとしよう」

 

RL: そう言うと、少女――命樹はニコリと微笑んだ

 

 

煉: 少女の言い分に苦笑しながら、珈琲を飲む。
煉:           ──またぞろ嵐の予感を感じながら。

勇in舞台裏: |w☆)くくく…ははは……ハーッハッハッハ!
勇in舞台裏: <何やらいい気分
煉in舞台裏: |∀・) ふ、まぁ、この程度は
煉in舞台裏: |∀・) 踏んだうちにも入らないさ。
勇in舞台裏: |w☆)……それはどうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

This Story is Opning
Next is the Zwie
But Once CurtainCall

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トーキョーN◎VA -the Detonation-

 

 

 

 

『Eins-Yggdrasil-初まりの樹』

 

 

 

.........XYZ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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◎ボーナストラック

 

柘榴「こんにちわッ!! 今回のRLの中の人のメインキャストの柘榴です」
桔梗「その姉の桔梗よ」

柘榴「俺はチョコッと本編に出てるけど――」
桔梗「チョコッと?思いっきり出てるじゃない、私何て名前も出てないってのに」
柘榴「しょ、しょうが無いよ、姉さんは今回のキャストと誰とも知り合いじゃ無いから」

桔梗「まぁいいわ、で何、このコーナー」
柘榴「ええっと、このコーナーはRLの中の人がこのアクトのブッチャケやら後、掲載に当たってのお礼やらを――」
桔梗「そう、じゃ、先ずお礼しましょう」
柘榴「は、早いね、姉さん……」
桔梗「そんなに時間も行数も無いの、さっさとするッ!!」

柘榴「うぐ……ゴホン、では、先ず、リプレイ化に当たって、揚さん、ありがとうございました」
桔梗「揚さんはアクト中煉さんとしても、皆の纏め役として活躍して貰ったわね」
柘榴「そうだね、ありがとうございます、言葉だけだは言い表せない位感謝してます」
桔梗「そして、次は共演者の方々」
柘榴「ルーファスことしろくろさん、勇ことしんじさん」
桔梗「こんな滑稽かつ大胆不敵、電光石火、千変万化なアクトにお付き合い頂き感謝を」
柘榴&桔梗「「ありがとうございまーす」」

 

柘榴「そしてここからは少し補足――とネタ晴らしを」
桔梗「と言っても語るべき事はアクト中で略言ってるんじゃ無いの?」
柘榴「かな?まぁ前書きでもある様に、オーバーロード(消費EXP1000点超えキャスト)二人&準オーバーロード(消費EXP600点)一人」
桔梗「豪華な面子ねぇ」
柘榴「それに加えて、色々な有名な作品のゲーム、漫画からの引用等が多い」
桔梗「最初からソレは予定してた訳?あんた」
柘榴「ある程度はね、ただ……」
桔梗「ただ?何よ?」
柘榴「このアクト始めた時は未だ、ゲストも出来て無い、情報も未完、世界観と大まかな設定だけしか決まってなかったんだ」
桔梗「………最悪ね」
柘榴「しょーが無いだろッ!?この面子人気PL&RLだから予定が中々合わないんだよッ!!」
桔梗「それで偶々予定があった日に急遽始めた、と」

柘榴「本来ならその所為でダレルかなーって所があるかな、とか思ったんだけど……」
桔梗「思いのほか、全員が盛り上がって、かつ、勝手な設定が発生したり、それをRLが採用したりで」
柘榴「まぁ結果オーライ……って所かな」
桔梗「行き当たりバッタリねぇ」
柘榴「まぁこんな所かな、RLからは」
桔梗「そうね、あんまりダラダラ喋っても蛇足だものね」
柘榴「そうそう、この辺で切り上げ」

 

桔梗「これを見て、柘榴や私をもっと見たいって人が沢山いればまた会えるでしょう」
柘榴「今度はPLとしてお会い出来ると良いですね、勿論RLでも大歓迎ですが」
柘榴&桔梗「それではッ!!またこの災厄の街でお会いしましょうッ!!」

BGM:Skoop On Somebody :happypeaple