元・氷の静謐の能天使にして、“占い爺”マーリンの直弟子。“灰-Ash-”ユリウス・ベルク・フォン・フランケンシュタインが居を構える館。
　本人は既に氷の静謐を抜け静かに暮らしているが、たまに素質はあるけれど、不幸な境遇にある術者の卵を連れて来ては、修行を施している。
　彼らは、術と自力で生きていく為の知恵を学び、それぞれに巣立っていく。老ユリウスは非常に偏屈な人物であるが、子供達にとっては厳しいながらも尊敬される師匠である。
　唯一つ、問題があるとすれば、子供達に授けられる術の多くが、他の術者から見れば禁呪・邪教の類である、と言った点だろうか………。

　会社のような営利組織ではない。ある意味、術者のコミュニティのような状態を形成しており、弟子達同士の結束はかなり固い。
　彼らは、一週間の内、月曜日から金曜日まで、体術・剣術・魔術・一般教養等を学ぶ。教官はユリウス老以外に、彼の召還した魔神・悪魔・精霊などが勤める。
　そして、土曜日は、一日をかけて、ユリウス老の館の地下にある、巨大なダンジョン……一説には、魔界に直接繋がっているゲートだとも……に潜り、其処に封印されている、呪物の回収に挑戦するのだ。
　もちろん、このダンジョンはユリウス老の魔法によって作られたものであり、彼にとっては呪物保管庫程度でしかなく、浅く、弟子達の到達できる階層には、彼らに与えても良いと判断したものしか置いていない。ただ、深層には、ユリウス老自身にも御しきれないような、強大なアイテム・魔神が封印されていると言う。
　弟子達が手に入れることの出来たこれらの呪物は、そのまま弟子たちに授けられる。彼らはこの御褒美を求めて、日々鍛錬に励むことになる。

………………要するにぱすてるチャイム………………（自爆

▼地下迷宮構造解説及び簡易マップ