《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“【難攻不落大戦−GA,I−】〜悪魔法則〜”

オープニングフェイズ1st
シーンカード:エグゼク
シーンキャスト:ルキア
舞台:Glory Grail
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GRL NOIS in舞台裏: BGM:一瞬の邂合
ルキアin舞台裏: ( ◎m◎)共有できるイメージとかのこどうぐはイイネェ


BGM:一瞬の邂合



GRL NOIS: 此処は、教皇領北部、雪と氷に覆われた岩山に聳える古城。
GRL NOIS: 誰一人として近づく事の無い、静謐の世界。
GRL NOIS: その奥にあって、最も大切な場所。
GRL NOIS: “眠り続ける” Alice Blue
GRL NOIS: その寝所である。
GRL NOIS: いつもの様に、そこにただ1人
GRL NOIS: ツォハルの杯は居た。


ルキア: ――其処は最も深き場所。そして最も高き場所。
ルキア: 天は空に開き、憑きと星の輝きが彼女に降り注ぐ。
ルキア: クリスタルはあおじろく輝きを放ち、その可憐な表情を浮かび上がらせていた。

ルキア: 兜を床に。その本性たる翼を広げ。
ルキア: サファイアの様な瞳が、彼女の前では水晶のように頼りないものに変わる。

ルキア: 「――Alice……我等がAlice……」

ルキア: 呟く用に胸の前で印を切る。
GRL NOIS: Aliceは何も答えない。
GRL NOIS: 2人だけの時間。それは3人の杯に与えられた特権とも言える時間だった筈だ。



                               コツ




GRL NOIS: 足音。いや、ステッキが床を叩く音か。

GRL NOIS: ??「おっと。これは失礼」

ルキア: ――ウリムも、トンミムもこの場には居ない。 凍った思考の中でそれだけを確かめ。

ルキア: 「……この場の意味を、知らぬとは言わせませんよ?」

ルキア: 既に硬き宝石となった瞳が青木光でその招かれざるものを射抜く。
GRL NOIS: そこに居るのは、身の丈2mを超える、巨大な狸。
GRL NOIS: 2足歩行で片手にステッキを持ち、シルクハットを取り頭を下げる。

GRL NOIS: 大狸「無論、お2人の許可は得て在りますとも」


ルキアin舞台裏: きょ、巨悪っ
マリーin舞台裏: ( ゚-゚) ついに来てしまいました…

ルキアin舞台裏: 初対面なのかの?
GRL NOIS in舞台裏: うんや。顔はしっとる 好かれてない、むしろいつも馬鹿にされてる事も気づいててOK
GRL NOIS in舞台裏: だけど言葉遣い、態度はいつも丁寧。

ルキア: 「――然様ですか。ウリムはともかく、トンミムの盃にまで承諾を得られたのならば、私が文句を言う筋合いもないでしょう。ご無礼、失礼致しました」
GRL NOIS: 大狸「いえいえ。“ツォハルの杯”の任務、大変ご苦労な事だと常日頃から思っております。未だ生まれて浅い年月を、我らがAliceに捧げて来たのですから」
ルキア: 「過分な位ゆえ、ただ我武者羅に務めているのみです」
GRL NOIS: 大狸「はっはっは。それは良い」

ルキア: 広げた純白の翼を畳み、正対して向き直る。

GRL NOIS: 大狸「その謙虚な気持ち、努々忘れぬ事です。そうすれば貴方は、いつまでもその位に居る事が出来る」


                 コツコツ
             コツコツ
       コツコツ
 ピタッ


ルキア: 「私より相応しきものがいれば、自然とこの盃はその者の手に渡るでしょう――ですが、今はその立場ゆえ、ひとつの問いを致します」

GRL NOIS: 大狸は、ルキアの二歩手前で止まる。
GRL NOIS: それは、Aliceまで後五歩という所だ。

ルキア: 「ツォハルの盃が汝に問う。何ゆえこの場所を訪れた?」
GRL NOIS: 大狸「はっはっは。立場を使って質問をなさるか。では仕方がない。答えましょう」
GRL NOIS: 大狸「Alice Blueの調査が目的でございますとも」
GRL NOIS: 大狸「如何に“眠り続ける”とは申しましても、疑問に思った者がおるのです。我が眷属に」
GRL NOIS: 大狸「何ゆえ、AliceBlueは眠り続けているのか、と」
GRL NOIS: 大狸「ひょっとして、眠らされ続けているのではないか、と」

GRL NOIS: 大狸「無論、そのような事は無い、と答えはしましたが如何せん一度広まった疑惑は晴らさぬ限り広がり続けます」
GRL NOIS: 大狸「で、あるからして、調査に参りましてございます。ご納得頂けましたかな?」
ルキア: 「――…なるほど。確かに、斯様な噂が流れるのも無理は無いかもしれません」

ルキア: ステッキを持つ狸。―見ようによっては滑稽にも見える其れを正面から見つめて。

ルキア: 「ですが、我等の役目は起こす事ではなく、目覚めの時まで守る事。それは忘れては居られぬでしょうな?」


GRL NOIS in舞台裏: (ι ゜ω゜)ノ あい、皆さんちゅうもーく。

GRL NOIS in舞台裏: (ι ゜ω゜)ノ こんな感じです。代狸じゃないからっ!
ルキアin舞台裏: た、たぬぅぅぅ
マリーin舞台裏: うははw 怪しいィー
零一in舞台裏: |っ−∀−)っ ぶはあぁぁぁぁぁぁ!!!w

ルキアin舞台裏: ( ◎m◎)この狸は味方だ。なんとらぶりぃな
マリーin舞台裏: ( ゚-゚)そ ルキアァッ気をしっかり持ッてッ
GRL NOIS in舞台裏: (ι ゜ω゜)y-~ あのGTは敵ですよ。耳を貸してはいけません。
マリーin舞台裏: ( ゚-゚) 悪いのがいる

GRL NOIS: 大狸「はて? 眠らされ続けておられるならば、起こすが正しい臣下の勤めと思いますが」
GRL NOIS: 大狸「それでは其処を退いて頂けますかな? ツォハルの問いは終了しましたでしょう」
ルキア: 「……よいでしょう」

GRL NOIS: 今一度の会釈を返し、大狸は歩みを進める。
GRL NOIS: そしてAliceの眼前まで歩を進め、 クリスタルに触れた。

GRL NOIS: 大狸「……やはり……」

ルキア: その彼の一挙手一投足を見逃さぬよう意識に焼き付ける。

GRL NOIS: 大狸「調査は終了致しました。ご協力感謝しますよ。“ツォハルの杯”」
ルキア: 「何ぞございましたか?」
GRL NOIS: 大狸「やはり、我が眷属の勘違いだった模様にございます」
GRL NOIS: 大狸「さて、それでは失礼」
ルキア: 「―ならばよいのです。――しかし、触れるだけで了解なさるとは素晴らしい見識。―いずれお教え願いたいものです」
GRL NOIS: 大狸「これは異な事を。ああしかしですが納得でもありますな。“ツォハルの杯”であるならば」
ルキア: 「?」
GRL NOIS: 大狸「貴方はAliceBlueに触れようとは思いますまい」

ルキア: ……頷く。

GRL NOIS: 大狸「触れてみれば全て納得が行く事でしょう」
GRL NOIS: 大狸「この口から答えを聞いても、到底信じようとは考えないでしょうから」

GRL NOIS: 初めて、 此処に来てから初めて、 大狸に、微笑と呼べるものが浮かんでいた。

ルキア: 「………確かに」

ルキア: 一つ息を吐いた。

GRL NOIS: 大狸「では、おさらばです」

GRL NOIS: 一陣、木の葉が舞い 大狸は姿を消した。


零一in舞台裏: 一陣の………
零一in舞台裏: 木の葉………w


ルキア: 「………触れる、か。…畏れ多いことだ」

ルキア: どこか色の混じった瞳で彼女は彼女を見上げていた。



GRL NOIS: シーンエンド




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