RL伏見堂： 窓の外が、輝いた。
RL伏見堂： 雪雲を裂いて降臨するものが一つ―――名も無き神…秘神。
RL伏見堂： 天使の塵を巻きながら、その巨大な翼を振るう様は正に神。
RL伏見堂： その神が、イワヤトの上に降り立つ。

RL伏見堂： 裂けた雲の切れ間から、太陽の日差しが舞い込む。
RL伏見堂： しかし、それは麗らかとは程遠く、暴虐的な光。
RL伏見堂： 木更津湖の水が泡立ち、水蒸気を上げ始める―――巨大な湖が煮え始めていた。 RL伏見堂： 焼けるような日差しの中、雪は吹雪き、緑は更に勢いを増し、成長する。
RL伏見堂： 熟れ過ぎた果実は落ち、そこからまた緑が芽吹く。
RL伏見堂： 大地には無数の虫の死骸が転がり、それらを栄養源とし、緑が伸びる―――
RL伏見堂： だが、消して虫の数は減らない。次々と地を割り、木を折り、水を泡立て、次々と現われる―――

RL伏見堂： 生が、溢れていた。

RL伏見堂： 死を消費しきれぬままに生命が狂ったように賛歌を挙げる。
RL伏見堂： それは絶叫、それは嬌声、それは―――狂気。
RL伏見堂： その気に当てられるのは自然だけではなく、動物も―――ヒトも影響を受けている。
RL伏見堂： そこかしこで叫びが上がる。俄かに街が騒がしくなる。

RL伏見堂： まるで宴の如く。

RL伏見堂： それは禁忌のない時間。
RL伏見堂： あらゆる全ての赦される時間。
RL伏見堂： ヒトは求めるがままに交わり、獣の如く身を重ねる。 颯花： 「な──に、これは………」
アゼル： 「―――これ、は……」



UR： 楽園の最後についてリサーチ
RL伏見堂： 〈社会:楽園〉〈コネ:魔導書〉0
UR： 〈社会：楽園〉で【生命】ＨＪ成功

RL伏見堂： ■楽園の最後について

RL伏見堂： 0:秘神の起動には成功した。全ての外敵も滅んだ。
RL伏見堂： だが、最大の敵は自らの内にあった。即ち―――秘神「　」
RL伏見堂： 外つ神の残した病は、秘神によって増大され、凄まじい勢いで楽園を“侵食”していった。
RL伏見堂： それは最早“楽園”をも超え、秘神を媒介に全ての世界を滅ぼそうとした。
RL伏見堂： 虚神とその心臓、そして君はソレを防ぐべく―――秘神と戦った。
RL伏見堂： 己の鏡像と、もう一つの自分と。
RL伏見堂： その戦いで、最初の主は果て、記憶は遠い彼方へと封印された。
RL伏見堂： それが事の全て―――物語の始まり。

RL伏見堂： 以上 颯花： 「────じゃぁ、これって………」
UR： 「―――…秘神。」震えでかみ合せの合わない口でそう告げる。最早立つ事すら侭ならずその場に膝をつく

アゼル： 「―――…バランスが傾いている。…空気が、おかしい―――…UR」
颯花： 「世界が、腐って──行ってるんだわ………」

UR： 「全てを内包するというのはこういう事、だ。…全てを生み出す力。生み出された力を糧に更なる力を生み出す」
アゼル： 「―――…」

UR： 「……“楽園”の時は手遅れだった。」

アゼル： 少女の躯を抱きしめる―――その先を促すように。 希望を、離さぬように―――

UR： 「食い止めるためには全てを……滅、滅さな、…けれ…ば」蘇る絶望にちりぢりになりそうな自分を抱き留めてくる者が居る

アゼル： 少女の名を呼び、顔を挙げさせる。

アゼル： 「―――UR」
UR： 「滅ぼさなければ、ならぬのか？…我は、また」
颯花： 「………。」　アゼルの顔を見上げ

アゼル： 二人を抱きしめ―――URに口付ける。それ以上、言わさぬように。

アゼル： 「―――UR。まだ、間に合う」

UR： 不安と震えはまだ消えない。

アゼル： 「………オマエと、闘いたい―――」

UR： だが、この人が言っている。抱きしめていてくれる。

アゼル： 「―――…だから…」

UR： だから信じる事はできる

アゼル： 「―――俺と、共に在ってくれ……UR」

UR： 「…――」こく、と頷く。



RL伏見堂： 神はただソコに在った。
RL伏見堂： 自らが動くことも無く、ただ在るだけ。
RL伏見堂： それだけで世界は生命を謳歌し、自ら破滅へと向かって行く。
RL伏見堂： 次々と自殺因子が起動し、“世界”がバランスを取るべく、滅びを自ら選ぶ。
RL伏見堂： 最早―――脅威はＮ◎ＶＡを超え始めていた。 アゼル： 「―――UR」
UR： 「アゼル」

アゼル： 少女を抱き、耳元で囁く。

アゼル： 「―――最後が、近いな」
UR： 息を呑み、そして言葉を紡ぐ「…――共に在るのだろう？」
アゼル： 「―――…ああ」 頷き、少女達を抱きしめる。

アゼル： 「―――颯花」
颯花： 「んぅ………ん。」

アゼル： 「―――…頼みが、ある。…二人に」 アゼル： 一つ息を吐く。二人に聞こえるように、囁く。



アゼル： 「―――…オマエ達を、確かめて……征きたい」
颯花： 「──ん。」　　アゼルの胸に、額を押し付け
UR： 「馬鹿者」
UR： 言っておいて、躯を預ける
アゼル： 「―――…すまん」
アゼル： だが、今はその温もりがありがたかった。
アゼル： 全一にして、窮極となった男を相手に―――後は無いのだから。



アゼル： ―――負けること許されぬこの身なれど、勝つばかりとは限らぬのだから。




RL伏見堂： 　　 ―――…Scene End...

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RL伏見堂： ■舞台裏 -Behind the scenes-
RL伏見堂： ・None...

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