颯花： 「────。」　シャワー浴びて着替えてきた。 アゼル： 身に纏う装備の類は、どれも呪具･法儀式済のものばかり。
アゼル： 傍らで着替える少女、ベッドで横になる少女を背に、装備を纏い続ける。
UR： 人である二人の方が余程覚悟を決めている。それに対しての自分に自嘲し居住いを整える。
UR： 従者を呼び、衣服を纏わせ、髪を整えさせる。
アゼル： 手を休め、URの傍に立ち―――MANに断って、髪を自分で整える。

UR： 「………」その事に何も言わず、従者もまた口を挟む事はない
アゼル： 「……辛くないか？」
UR： 「辛い。と言えば止めるのか？」
アゼル： 「……謝ることは、できる」
UR： 「なれば後でそうして貰おうか。」

UR： 「…これはこの世界を護る戦い也。汝が生まれ、汝が生き、汝が暮し、汝と共にある者と、汝が護るべき者が居る世界を護る戦い也」
アゼル： 「―――…ん」
UR： 「……故に、我は戦う。汝の居る世界を護るために」
アゼル： 「―――…」愛おしげに抱きしめる。 アゼル： 「………颯花―――」
颯花： 「ん。」　呼ばれて振り返る。
アゼル： 「―――巻き込んで、すまん。―――共に闘ってくれて、嬉しい」
颯花： 「もう………遅いわよ、その台詞。」

颯花： ぴんっ、と鼻の頭を人差し指で弾き

アゼル： 「……ん」
颯花： 「──こっからは、駄目だって言っても付いていくから。」
アゼル： 「……行かない、と言っても連れていく」

アゼル： 悪戯っぽく笑う。

颯花： 「──よろしい。」　良く出来ました、とばかりに頷く



アゼル： ベッドに座る少女に手を伸ばす。

アゼル： 「―――立てるか？」
UR： 「手を貸して下さらない？」何処かのWEBムービーで観た台詞

UR： その俳優がしたように、悪戯っぽく微笑む
アゼル： その微笑みに、すこし驚いた顔をして―――恭しく手を取り、抱き寄せる。

颯花： 「──ずるいんだから。」　二人の様子に苦笑し──
アゼル： 「―――…」 二人に微笑む。

アゼル： 最後が近い。この穏やかさも―――つかの間の平和。 UR： 震えは、止まった。
UR： 笑みを消し、表情を引き締める。

颯花： 「──ん。」　頷き

アゼル： 暖かい場所だった。
アゼル： 穏やかな空気だった。
アゼル： 愛という名の元素に満たされていた。 アゼル： 外を見れば吹雪。
アゼル： 神を冠する存在は、その威容を飾るでもなくそこに晒していた。
アゼル： 寒く、激しく、争いに満ちた世界。

アゼル： 何故、出なければならないのだろうか。何故、俺達はこの争乱の中で出合ってしまったのだろうか。
アゼル： ただ、普通に出会い、ただ普通に愛し合いたかった。



アゼル： だが―――

アゼル： 「―――…征こう」
颯花： 「──うん。」
UR： 「―――出撃の時だ」

アゼル： …―――この世界を愛しているから。
アゼル： …だから―――…闘う。

UR： 戦う者と共に、部屋を後にする。
UR： 部屋の扉の前で従者は傅く

UR： MAN「いってらっしゃいまし。…――お帰りをお待ちしております」





RL伏見堂： ―――…Scene End...

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