RL揚： では、ク・リトル・リトルの一室
RL揚： 急遽用意されたベッドに、煉ママを寝かせた所

RL揚： ユリウス「………」

RL揚： 杖を突いて部屋に入ってくる

柘榴： 「さて、と、よっこらせ、と」適当な椅子に座って紫煙を吸おうとして――紫煙を半分に割る
柘榴： 「吸いませんよ？勿論です、ええ」適当に視線泳がせつつ


RL揚： ユリウス「10年だ。」
柘榴： 「はえ？ああ、そう言えばそんな事いってましたね」

RL揚： ユリウス「愛するものを喪ってから、取り戻すのに掛かった時間だよ。」


RL揚： ユリウス「同時に、取り戻すために代償にしたものはもっと多い。」
柘榴： 「……代償ですか？」
RL揚： ユリウス「ありとあらゆる物を、な。」


RL揚： ユリウス「…妻が出来、やがて子を設けるなら、覚えておくが良い。」
RL揚： ユリウス「守るのは至難で、喪う時は一瞬だ。」
RL揚： ユリウス「……気を抜くなよ。」
柘榴： 「………そうです、ね、もうすぐ結婚ですし――それに俺は守るのが苦手ですからね」苦笑しつつもその顔は苦い表情がある


柘榴： 「………でも、今回は上手く行きました、それを素直に喜べばいいと思いますよ、単純に」
RL揚： ユリウス「そうだな。　そうするとしよう。」
柘榴： 「双夢程じゃないですけどね、一曲祝福の歌を捧げますよ」

柘榴： 〈芸術：管楽器〉ハーモニカを口につけ

RL揚： ユリウス「うん…？」

柘榴： 【外界】３＋ジョーカー＝２１
柘榴： 祝福とは程遠いブルースを吹いた

RL揚： ユリウス「……。」　ベッドの脇の椅子に座り、それに聞き入る
柘榴： 音色は響く――先行きは兎も角今はこの二つの命に捧げる歌を――
柘榴： 飽きるまで延々と吹き続けた―――
RL揚： やがて、ベッドに眠る女性の目が開き────

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