RL伏見堂： 暗い夜の闇を湛える木更津湖―――
RL伏見堂： その表面は地上の星明りを映しまばゆく光っている。
RL伏見堂： だが時折たつ波がそれらの光を飲み込んで行く。

アゼル： 「―――…」
UR： 湖を通した風が髪をたなびかせる。
アゼル： 「―――…」思わず苦笑。夜更けに、少女と湖岸を歩く―――まるで逢い引きのようだと。

UR： 湖を抜け、清浄なはずの風。――だがその風にも饐えた匂いが染みついているように感じる。

アゼル： 「―――…感じるか？」
UR： 「相手取るは風。風の在るところ奴の版図と言える。」
アゼル： 「―――…疫神、か。―――…広い、な」周囲を見渡す。

UR： 「――祭壇を探るならば汝の方が適任也。」
アゼル： 「―――…俺、か？」 少し意外そうな口調。

UR： 生贄は祭壇――儀式の場に喚ばれる。…神に捧げられるモノであるから…… UR： 「退魔師であろう？探し出して見せよ。」
アゼル： 「―――…ん」
アゼル： 目を閉じ、意識を集中する―――

アゼル： かつては先輩に、精神の統一ができていない、と言われた―――だが、今は、違う―――

アゼル： 〈知覚〉　【理性】8+Joker=21

RL伏見堂： 意識が風をわたる。
RL伏見堂： 周囲の霊的濃度を触覚にて得る。―――見つけた。
RL伏見堂： 住所不定の湖上生活者すらも住みつかない地帯―――そこに澱んだ匂いを感じる。

アゼル： 「―――…見つけた」
アゼル： 目を開き、URに告げる。

UR： 「心せよ。祭壇とは現世に於いて最も神に近き地、なればそれは敵の版図。」
UR： 喚ばれているならば尚更に――

アゼル： 「―――…ああ。だが―――過信も、油断もなく、言う」
アゼル： URの頭に触れ、そっと抱き寄せ告げる。

アゼル： 「……オマエがいる。大丈夫、だ」

UR： 「…………」
UR： だが、それは自ら行なっている事と何が違うというのか。
アゼル： 「―――…どうした？」
UR： 「…当然。…汝は契約者。我と、…我が神の加護がある。」
アゼル： 「―――…ああ」 ふ、と安堵したような笑みを浮かべる。 UR： とん、手を突き立て離れる。
UR： 「往く」

アゼル： 僅かに離れる柔らかさと冷たさに、名残を感じながらも、短い応えを返す。
アゼル： 「―――…応」





RL伏見堂： ―――…Scene End...

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■舞台裏 -Behind the scene-

RL伏見堂： ・Judas
Judas： 闇-Nox-は何故、アトゥルプスとその家族を襲ったか。

RL伏見堂： 〈社会:アストラル〉〈社会:浄化派〉　15.18

Judas： 〈社会:真教〉【理性】6+SK+1(銀目)+3(金)＝20　-2=18

RL伏見堂： 15.生贄はいくつかの条件がいる。
RL伏見堂： 　　1:童貞/処女であること
RL伏見堂： 　　2:特殊な“血脈”であること
RL伏見堂： 　この2つの条件を満たしている必要が在る。
RL伏見堂： 18.アトゥルプスの母方はその特殊な血脈の家系の出である。自覚はないがアトゥルプスにもその血は受け継がれている。
RL伏見堂： 以上 ━─━─━─━─━─━─　中　断　━─━─━─━─━─━─

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