零一： 歩くたびに、靴が雪に埋まり、跡を残す。
零一： 結界の中と言えど、氷河期の冷気を完全に殺しきる事は出来ない。
零一： 夜の間に雪が降り積もり、薄く化粧を残し
零一： 日の出と共に、比較的過ごしやすい気温まで暖められる───
零一： それが、この“森”のサイクル
零一： 　　　　　　　　　　　　───だった。

零一： しばらく前から、陽が出てから数時間経った今でも………

零一： ケイツ「───よう、旦那。今日も冷えるな。」

零一： 　　　　　　　　───雪が少しずつ空から舞い降りてくるようになった。

零一： 「ああ………。」




零一： 隣にやってきて声を掛けてきたのは、情報屋のケイツ。ニューロの零一にとっては、その方面の相棒のような男だ。

零一： ケイツ「───今年の冬は特に、だ。これで雪を見るのは10日目だぜ。」
零一： 「…そうだな。冷えるな。」

零一： 足を止めて、隣の男に振り返る。
零一： 吐く息が白く漂う。

零一： 「知っているか？この近く───AAAの拠点で何か起こっているらしい。」

零一： この男ならもう少し詳しい話を知っているかもしれない。
零一： 壊滅的な打撃を受けた───と、なれば、大きなアクションが予想される。




零一： ケイツ「───勿論さぁ。大将が出てきたって話だ。」
零一： 「マリー・アルベール？」
零一： ケイツ「YES。………随分と殺気立って居るらしい。ちょっかいを出す好機どころか、藪の中に手ぇ突っ込む事にもなりかねんな。」
零一： 「そうか………わかった。心に留めておく。」

零一： ケイツとはそこで手を振り合って分かれた。───向こうもこれを掴んで声を掛けてきたのだろう。
零一： ………が、手を出さない訳には───いかなさそうだ。




零一： その足を向けたのは、普段、誰も近付かない森の中心部。
零一： 皆が、それに敬意を払い、みだりに騒がすまいと決めた、場所。

零一： 　　　　　　　　　　　　　　　　───“蛇”の寝所。








零一： 「“蛇-Quetzalcoatl-”………」

零一： その名を呼ぶ。
GRL NOIS： 蛇「―――」
零一： 　　　　　　　　　　　　　　　───その名の通りの色の翼を持つ大蛇。

GRL NOIS： その巨体は、眠っているかの如く縮まっていたが、零一の姿を見ると、首をもたげた。
零一： 「………加減は、どうだ？」
GRL NOIS： 蛇「―――」
零一： 　　　　　　　　　　　　　　　そのイキモノに対し、ニンゲンの敬語に意味はない。
零一： 　　　　　　　　　　　　　　　ただ、必要なのは【感情】───。

零一： リサーチabout：“蛇”の容態

GRL NOIS： 社会：アストラル、コネ：蛇、医療
GRL NOIS： 目標値１３、１５、２１




零一： [Ａ]起動：スリーアクション
零一： [m1]起動：銀の目
零一： [m2]準備：ウェブライブラリ
零一： [m3]none
零一： [Ｍ]〈社会：アストラル〉＋〈交渉〉＋〈コネ：“蛇”〉
零一： ・達成値：【感情】7+1(天使声)+1(コネ)+1(銀目)+1(探索者)+2(図書館)+CK(札)=２３




GRL NOIS： 蛇
GRL NOIS： １３：もうすぐ寿命を迎える事が約束されている。その期間はおよそ半年後。




GRL NOIS： １５：徐々に弱っている。森を囲む結界も弱まっていき、守護獣を生み出すのも時間が掛かる。
GRL NOIS： 　　　かといってそん所そこ等の妖では到底手の及ばないレベルの大妖怪である事に変わりは無い。
GRL NOIS： 　　だが、蛇自身が戦わなければならない状況が起きた時、１戦闘毎に、月単位で寿命が縮んでいく。




GRL NOIS： ２１：寿命を延ばす方法が１つだけある。
GRL NOIS： 　　その方法を知る者は、現時点ではアスカーリのみである。

GRL NOIS： 以上

零一： 「済まない。こんなになるまで、気が付かなかった。」

GRL NOIS： 蛇「―――」
零一： その鼻面に手を当て撫でる。
零一： 「───アスカーリは、その方法を採りに行ったのか。」

GRL NOIS： 蛇「―――」
零一： 自分は、妄りに動く事は出来ない。………周囲に心配を掛けさせる訳には、行かない。そう、彼と約束を交わした。
GRL NOIS： まるでその苦悩を読み取ったかのように
GRL NOIS： 蛇「―――」
GRL NOIS： くいっ、と。
GRL NOIS： 蛇は鼻の頭で零一を押した。

GRL NOIS： 　　　　　　　　　　　　　　　　　イケ

零一： 「“蛇”よ───　我々は、貴方に感謝している。」
零一： 「そして………きっと、みな最後まで、貴方と共に行く。」

零一： ………そう、アスカーリもそう思っている筈。

零一： 「だから、行くときは、“蛇-貴方-”と共に。」

零一： 　　　　　　　　　　───お陰で、心が決まった。

零一： 「“蛇”よ………アスカーリと共に、戻る。それまで───」


零一： 　　　　　　　　　　　　　　皆を頼む。

GRL NOIS： 蛇「―――」




零一： 背を向け、歩き出す。
零一： もう既に、[ココロ-GHOST-]はシベリアへと飛んでいる。
零一： この地と“行ったりきたり-flip-flop-”しながら。

零一： 己の為すべきことと、行くべき道の模索を始めている───




零一： リサーチabout：AAAシベリア支部侵入経路

零一： 〈社会：企業〉＋〈社会：ストリート〉ｗ
零一： 【理性】S3　=成立






GRL NOIS： シーンエンド

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■舞台裏

GRL NOIS： ルキア
ルキア： 登場でD2
ルキア： リサーチ：大狸の人間の協力者
GRL NOIS： 社会：アストラル、真教、コネ：大狸
GRL NOIS： 目標値：１５
ルキア： ＜社会：アストラル＞【理性】５＋１０＝１５




GRL NOIS： 協力者
GRL NOIS： １５：アスカーリ（カリスマ、年齢５３、男。教会に裏切られ・追われ、森へと流れ着いた老兵。古参の１人で、“蛇”の中では父親的な位置）
GRL NOIS： 　　協力者、と言っても仲間ではない。目的を同じとする為、警備厳重なAAAシベリア支部を攻める共闘を持ちかけられたアスカーリがそれに乗っただけという間柄。
GRL NOIS： 以上







GRL NOIS： マリー
マリー： 登場判定失敗、H4切。
マリー： Reserch to：about“隊員達に同士討ちをさせた方法”
GRL NOIS： 社会：アストラル、コネ：アスカーリ
GRL NOIS： 目標値：１５
マリー： …C2.スート合わず失敗。
マリー： 以上。

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