GRL NOIS： だが、
GRL NOIS： 炉心の熱量は上昇を止めはしなかった。
GRL NOIS： このまま新たなoriginを生み出す為に。

マリー： 「……ッピューリッツァ…！！」
マリー： 　
マリー： ふらつきながら、炉心へと駆け寄る。
零一： 「───馬鹿な………クソッ！」
ルキア： 「―――っ……」
マリー： 体力も魔力も、消耗が激しい。其れは、此処に居る皆が同じ。
零一： アスカーリへ駆け寄って、息があることを確かめた後、同じく炉に向かう。
マリー： 「く……ッ何処だ、操作は何処でするんだ！」
零一： 「………制御者が居なくなったからか。」
GRL NOIS： 操作パネルらしきものは無い
ルキア： 「……これ……く」
零一： 「ハンドルを放したまま、アクセルが踏まれている状態という事か───」
マリー： 「ルキア！無理をするな…ッ！」
零一： 表面に触れながら、電脳世界からもアクセスを試みる。
マリー： 「ち。…──専門家はお前だけだ、零一。どうにかできるか」
マリー： ルキアに肩を貸しながら、活動を続ける炉心を見上げる。
零一： 「わからん。取っ掛かりが見つかれば或いは───」
零一： このゴルエロのネットワークを総ざらえして、アクセスコードを検索する。




零一： 「これかッ！」

零一： 　　　　　　　　　　　　　明らかに一本、
零一： 　　　　　　　　　　　　　使途の不明な回線が見つかる。
零一： 　　　　　　　　　　　　　巧妙に偽装された、
零一： 　　　　　　　　　　　　　それで居てやたらと帯域を使用している、重要回線。

零一： 『プロテクト・デコード───try ………error』
零一： try ………error
零一： try ………error
零一： try ………error
零一： try ………error
零一： 　　　　　　　　　　　　零一の周囲に無数のウィンドウが浮かび上がり、
零一： その全てに無数のレッドアラートが表示される。
零一： 帰ってくる反応は全てerror。
零一： 　　『くそっ───ええい、マリー=アルベール！優秀だな、このゴルエロのスタッフは！』

零一： 　　　　　　　　　　　　毒づく台詞の合間にも、1万行のコードが流れ

マリー： 『ふん──その防壁を何度も掻い潜ってくれたのは誰だ、零一！』

零一： 　　　　　　DIVINE WORK《Deus Ex Machina》

零一： 　　「『最初で最後だ、お前達の信じる神に成功を───祈れッ！！！』」


零一： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　PI─────────！！！


零一： ACCESS
零一： 　　　　　　　　　　directory open

零一： 展開される、制御コントロールパネル。
零一： その操作方法を一目で解析

零一： 　　　　　　　　　　「チィ───メルトダウン寸前………」
零一： 　　　　　　　　　　「停止信号………コード：*********　特例、3159、発令！」

零一： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───PING

零一： キュルルルルル───………


零一： 傍らの大きな装置が、
零一： 緩やかな音を立て、回転を止めてゆく。

零一： 炉心は、耐熱温度の限界を示していた。

GRL NOIS： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　プシューッ！！
GRL NOIS： 放熱が始まる。
GRL NOIS： 一気に周囲の水を吸い上げ、一瞬で気化
GRL NOIS： まるでサウナの中に居るかのような状態になるが、
GRL NOIS： それでも、最悪の事態は免れる事が出来た。



GRL NOIS： シーンエンド

---