《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ魔術争乱“秘めしかなたの 境のはてにて”
■OP#3
メインキャスト:颯花
シーンカード:カゲムシャ(光と影)
舞台:●トーキョーN◎VA
メインキャスト:颯花
シーンカード:カゲムシャ(光と影)
舞台:●トーキョーN◎VA
RL伏見堂in舞台裏: 今回、いいカードくるなァ(笑)
RL伏見堂: “彼”はそこにいた。RL伏見堂: 一人の少女を携えて―――“彼”はそこにいた。
RL伏見堂: 異常気象のせいか、体調を崩す患者が増え―――動けない人々為に往診に向かうことも増えた。
RL伏見堂: あの日も、そんな日だった。
RL伏見堂: 街の一角。どこにでもある風景。
RL伏見堂: 君の知っているあの男は、そこにいた。
颯花: 「──?」
颯花: 「………だ、れ──?」
颯花: 往診へ向かう途中──医療器具の入ったバッグを両手に。防寒にめったに出さないコートを纏っている、そんな時──彼らに気づき、足を止めた。
RL伏見堂: 傍らの少女は黒い髪をしている。肌の色は抜けるように、いや―――魂が抜けたように白い。
颯花in舞台裏: お、おお?
アゼルin舞台裏: お、俺け? 俺なんけ?
颯花in舞台裏: アゼルそっくりの別人とミタッw
観客deburu in舞台裏: NOX?
UR in舞台裏: うちは黒髪ちゃうでー
UR in舞台裏: なむ
颯花in舞台裏:
RL伏見堂: 仲睦まじい恋人のような様子の二人は、それだけで完璧であった。アゼルin舞台裏: お、俺け? 俺なんけ?
颯花in舞台裏: アゼルそっくりの別人とミタッw
観客deburu in舞台裏: NOX?
UR in舞台裏: うちは黒髪ちゃうでー
UR in舞台裏: なむ
颯花in舞台裏:
RL伏見堂: 二人の世界。二人だけの世界。
RL伏見堂: 白銀の髪の男は、血に濡れたような赤い瞳を少女に向ける。
颯花: 「────あなた、は………。」
颯花: 息を呑む。
RL伏見堂: まるで君の知っている“彼ら”を、真逆にしたような色彩。
RL伏見堂: 纏う気配もそのもの、まるで逆しま。
颯花: ──彼らに、とてもよく似ている。──でも、彼らとは全く違う。
颯花: 頭の中が警鐘を鳴らす。 逃げろ、逃げろ
RL伏見堂: 「―――…アレの知己か」
RL伏見堂: 白の男は口を開き、颯花を見る。
颯花: 「──そうよ。 アンタこそ、何者よ。」
RL伏見堂: 「………」
RL伏見堂: 淡々とした瞳が颯花を見る。
颯花: ──だが、それでも──生来の性格が……負けず嫌いで、強情張り……が、この場に踏み止まらせる
颯花: 「──アンタ──あいつの事………知ってるの?」
颯花: 代名詞ばかりの会話。だが、それでも──誰の事を指しているのか、迷ったりはしない。
RL伏見堂: 「―――…己の鏡像。己の写身。己の―――もう一つの可能性か」
RL伏見堂: 傍に有った街路樹の小枝を折る。
颯花: 「魔導書と………魔術師………。何の、用かしら?あたしに?それとも──」
RL伏見堂: 「己達はココにあった」
RL伏見堂: 枝の、分岐を差し、男が口を開く。まるで独白―――問に答える事は無い。
颯花: 「──?」
RL伏見堂: 「己はコレで、アレはコレだ」
RL伏見堂: 枝のそれぞれを差し、言葉を吐く。
颯花: 「言いたい事が──分からないわ。」
RL伏見堂: 「……可能性の話、だ」
颯花: 言の葉の意味を見出そうとして──意識を集める、が──
RL伏見堂: 「―――…」首を降る。
RL伏見堂: まるで無駄だとでも言うかのように。
颯花: 「────っ。」
RL伏見堂: 「己は、アレであったかもしれない可能性だ。アレは、己であったかもしれない可能性だ」
RL伏見堂: 「―――己とアレは、どちらでもなかったかもしれない可能性だ」
RL伏見堂: 抽象的な言葉。ひどく判りづらい意味。
颯花: 「アゼルの──別の可能性──貴方は、何を望むの?」 何故──彼らからは、嫌な予感しかしないのだろうか
RL伏見堂: 「―――」
RL伏見堂: 視線を傍らの少女に移す。
RL伏見堂: 少女が微笑み、男も微笑む。酷く満たされた笑み。 そこにどうしてもアゼルの影を見る。
颯花: 「?」
RL伏見堂: そう思えるほどに、慈愛に満ちた笑みを浮かべている。
颯花: 「────?」
颯花: 「………………。」
RL伏見堂: ―――決定的にアゼルと違うのは、そこだったのかもしれない。
RL伏見堂: 男が口を開く。
RL伏見堂: 「―――己達は…“楽園”の再生を望む」
颯花: 「らく──えん?」
RL伏見堂: そっと少女を抱き寄せる。
RL伏見堂: 「―――帰るべき場所、だ」
颯花: 「………………。」 止めろ、止めろ、止めろ。それは、凶事、狂気だ、禁忌だ
アゼルin舞台裏: あああ OPから危険指数が どんどん上がっていく。
颯花: 「────かえ、る──?」RL伏見堂: 颯花を真っ直ぐに見据る。
RL伏見堂: 「―――…アレに伝えるといい。この街を墜とすと」
RL伏見堂: 「式はなった。残るは解を出すだけだ―――…この世に“楽園”を戻す」
RL伏見堂: それだけを言うと、背を向け、路地へと歩き出す。
RL伏見堂: ゆっくりと、ゆっくりと、傍らの少女の歩幅に合わせるように。
颯花: 「────っ!!!」 もう、耐えられない。──堪えられない。この狂気に晒された儘の身は、独りで居ることなど叶わない──
颯花: 彼らに背を向け──
颯花: 駆け出した。
颯花: ──あいつの居る場所へ
RL伏見堂: 駆けながら思う。
RL伏見堂: ―――幸せそうな彼らが、少しだけ辛かった。
RL伏見堂: ―――…Scene End...
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